「個」の性質から、「全体」のふるまいへ。
社会で起きる複雑な現象を理解するには、どうすればよいでしょうか?
一般的なアプローチは、対象を細かく分解して調べることです。しかし、社会を構成する「人」や「組織」を単体でいくら調べても、全体の動きが見えてくるとは限りません。
たとえば、「渋滞」という現象。
一人のドライバーの性格をどれほど詳しく調べても、なぜ車列が滞り、その影響が後方へ波のように伝播するのかを説明することはできません。前の車との距離に反応し加速・減速するなどし、隣接するドライバー同士が影響を与え合うことで、単なる「個人の性質」を超えた、社会全体としての「ふるまい」が現れるからです。
非線形システム研究室では、社会をひとかたまりのシステムとして捉えます。
私たちは、社会の構成員同士の「むすびつき」と、それを介した相互作用から生まれる「ふるまい」に注目します。数学的なモデルによって記述される動力学の視点から、複雑な社会現象の裏側に潜む本質を解き明かしていきます。
非線形システム研究室